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法案の可決受け、一部政府機関が業務再開

2013年10月18日 1:21

 アメリカの議会両院は、債務の上限を来年2月まで引き上げる法案を可決し、オバマ大統領が署名して成立した。借金が返せなくなる「債務不履行」に陥る恐れは、土壇場で回避された。

 法案には、来年1月15日までの暫定予算案を成立させ、閉鎖されている政府機関を再開すること、同2月7日まで政府の支払いが出来るよう債務上限を引き上げることが盛り込まれた。

 焦点は、下院で過半数を握る野党・共和党の対応だったが、対立の発端となった「医療保険制度改革」の見直しを含め、16日になって主張をほぼ取り下げた。

 法案の成立を受け、17日、これまで閉鎖されていた政府機関の一部が業務を再開した。

 アメリカの債務不履行の危機は当面は回避されたが、現段階では先送りされたに過ぎず、年明けに再燃する恐れがある。