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タイ総選挙 投票中止の投票所11%に

2014年2月2日 20:06

 政治の混乱が続くタイで2日、厳戒態勢のもと総選挙の投票が行われた。反政府側の選挙妨害で投票中止に追い込まれた投票所は全体の1割を超えた。

 タイの議会下院の投票は日本時間2日午後5時まで行われ、警察や軍が警戒する中、インラック首相も投票した。

 反政府側はタイ南部や首都・バンコクなどで選挙を妨害した。選挙管理委員会によると、全国約9万の投票所のうち、約11%で投票中止になったという。

 投票を求める有権者がデモ隊と小競り合いになる場面も見られたが、今のところ大きな衝突は確認されていない。反政府デモ隊のリーダー・ステープ元副首相は「今回の選挙ではすべての議席を決められず金のムダだった」と選挙の無効を訴えた。

 バンコク中心部では大規模デモが続いていて、事態収拾の見通しはたっていない。