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“合意の鍵”TPP関連法案を否決 米下院

2015年6月13日 12:37
“合意の鍵”TPP関連法案を否決 米下院

 アメリカ議会下院は12日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の合意に向けて鍵となる法案を否決した。

 議会下院で12日に採決されたのは、TPP合意の鍵となる2つの法案。オバマ大統領が各国と同意した通商協定の内容を議会が修正できなくする法案は可決されたものの、法案の成立に不可欠な、TPPが合意された際に国内の労働者を守る措置についての法案は、賛成126、反対302と大きな差をつけて否決された。オバマ大統領が採決直前まで反対する議員に自ら説得にあたったが、法案成立には至らなかった。

 採決後、オバマ大統領は議会下院に対し声明を発表し、「多くの労働者がチャンスを得られるよう、すぐに法案を可決してほしい」と求めた。

 議会下院は、否決された法案を今後どうするのか、週明けに協議する方針。ただ議会の会期は来月末までと迫っており、オバマ政権がTPPの合意にこぎつけるには一層、厳しい状況となった。