国連、子供への性的虐待でローマ法王庁非難
カトリックの聖職者による子どもへの性的虐待が世界各地で発覚した問題で、国連はローマ法王庁に対してただちに事態を改善するよう強く求めた。
この問題の審査を行っていた国連の「子どもの権利委員会」は5日、報告書を発表した。虐待に関与した聖職者が教区を頻繁に変えることで事実が隠蔽(いんぺい)され、今も子どもと接しているなどと指摘。カトリックの最高機関であるローマ法王庁が表面的な対応しか取っていないと批判した。
国連・子どもの権利委の会見「ローマ法王庁は子どもにとって最も重要なことよりも、教会や犯罪者を守ることを一貫して優先してきた」
国連は、ただちに事態を改善するよう強く求めている。これに対し法王庁は、「教会の活動に対する介入だ」と、遺憾の意を表明した。