×

大統領、国外脱出図った可能性 ウクライナ

2014年2月23日 20:39

 大統領の退陣を求めるデモ隊と治安部隊との衝突で混乱が続いていたウクライナで、政権崩壊の可能性が高まっている。首都・キエフからヤヌコビッチ大統領が離れた一方、収監されていた大統領の政敵が釈放され戻ってきた。

 首都では、デモ隊が大統領府などを管理下においていて、23日は、新たな衝突などは起きていない。議会は22日、ヤヌコビッチ大統領を解任し、5月に大統領選挙を行うことを決めた。こうした中、大統領の政敵で、職権乱用の罪で収監されていたティモシェンコ元首相が釈放され首都に戻り、大統領選への出馬を表明した。

 一方、ヤヌコビッチ大統領は、支持基盤の東部の街で辞任の意思がないことを明言したが、インターファクス通信は大統領が乗ったチャーター機が22日夜、出国しようとしたが認められなかったと伝えている。国外脱出を図った可能性もあり、ヤヌコビッチ政権崩壊の可能性が高まっている。