米大統領選、民主党から3人目の出馬表明
来年のアメリカ大統領選挙に、民主党からマーティン・オマリー前メリーランド州知事が立候補を表明した。民主党では3人目の出馬表明。
オマリー氏は36歳の時、メリーランド州最大の都市ボルチモアの市長となって頭角を現し、その後、州知事も務めた。銃規制を推進し、同性婚を容認するなど、リベラルな政策を掲げてきた。30日の出馬宣言でも、全米の多くの中小都市で失業率は8年前より上がっているとした上で、巨大金融機関などを「特権階級」だと批判した。
さらにオマリー氏は、ブッシュ家とクリントン家を念頭に「大統領職は2つのロイヤルファミリーの間でやりとりする王冠ではない」と対抗心をあらわにし、「政治の支配権を取り戻さねばならない」と訴えた。ただ、オマリー氏は全米での知名度は高くないため、先行するクリントン前国務長官の優位は変わらないとみられている。