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米長官、露に改めて警告 軍撤退なければ…

2014年4月13日 12:11

 親ロシア派による地元政府庁舎などの占拠が続くウクライナでは、12日も東部の町で警察署の占拠が相次ぎ、緊迫した状態が続いている。

 ウクライナ東部・クラマトルスクでは12日、銃などで武装した男らが、警察署を占拠した。ウクライナ暫定政権のアワコフ内相は、「何者かが警察署を銃撃し、警察と銃撃戦になった」と明らかにした上で、「ロシア側からの攻撃のあらわれとみなす」として、親ロシア派による一連の占拠にロシアが関与しているとの見方を改めて示した。

 また、この日はドネツクやスラビャンスクなど東部の他の町でも、警察署などが新たに占拠される事態となった。

 占拠についてロシアのラブロフ外相は、「ロシアが関与した証拠はない」としている。

 こうした中、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が12日、電話で会談した。ケリー長官は、ロシアの関与を改めて指摘した上で、ウクライナ国境付近のロシア軍部隊を撤退させなければ「さらなる結果をもたらす」と警告した。