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船長が先に逃げたとの指摘も 韓国船沈没

2014年4月17日 17:21

 韓国南西部の珍島周辺で大型旅客船が沈没した事故はこれまでに9人の死亡が確認された。依然として287人の行方が分かっておらず、救助活動は難航している。

 旅客船「セウォル号」には修学旅行に向かう高校生など乗客・乗員計475人が乗っていた。これまでに179人が救助されたが、9人が死亡し、依然として287人の行方が分かっていない。乗客の一部は船内に取り残されている可能性もあるとみられているが、救助活動は難航している。

 事態を重くみた朴槿恵大統領は17日午後、沈没現場を訪れ、「1分1秒を急がなくてはならない」と救助活動に万全を期すよう指示した。

 また、不明者の捜索活動と並行して事故原因の究明も始まった。17日に捜査本部が設置され、海洋警察はセウォル号の船長から事情を聴いている。

 船長「本当に申し訳ありません。面目ありません」

 セウォル号の船長をめぐっては、乗客を置いて先に逃げ出したのではとの指摘もあり、海洋警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみている。ただ、安全行政省は船体を引き上げて確認しなければ原因の特定は難しいとして、本格的な究明には時間がかかるとみられる。