外交テーマに演説 中国・習主席「力ある者の言いなりになってはならない」米念頭に批判 「グローバルサウス」との協力強調
中国の習近平国家主席は28日、外交をテーマとする演説を行い、アメリカを念頭に「力のある者の言いなりになってはならない」などと批判した上で、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国との協力を強調しました。
習主席は28日、中国が主権と領土の尊重や、内政不干渉などの「平和共存5原則」を打ち出してから70年となるのを記念した会議に出席し、演説を行いました。
習主席は、70年たった今、「中国は人類運命共同体を構築するとの答えを出した」と述べ、「各国が共同繁栄を実現し、クリーンで美しい世界を構築する」などと主張しました。
一方で、アメリカを念頭に「世界のことは各国が話し合って決めるべきで、『腕力の強い人』の言いなりになってはならない」「他国を味方につけようとする行為に反対する」などと指摘し、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国との連帯を強調しました。
また、ウクライナ侵攻や中東での危機、朝鮮半島情勢などの国際的な課題をあげた上で、「建設的な役割を果たす。中国の力が増せば世界平和の希望も広がる」と述べ、国際社会に対しリーダーシップを発揮していく考えを示しました。