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対立深まる中…米露大統領が15分直接会話

2014年6月7日 7:38

 ウクライナ情勢を巡り対立しているロシアのプーチン大統領とアメリカのオバマ大統領が6日、フランスで行われたノルマンディー上陸作戦の記念式典で、ウクライナ情勢が緊迫して以来初めて顔を合わせ、短い意見交換も行った。

 注目の対面は昼食会の終了後に実現した。ホワイトハウスによると、オバマ大統領とプーチン大統領は約15分間、非公式に話したという。

 両者はウクライナ情勢が緊迫して以来、対立していて、直前にロシア抜きで行われたG7(=主要7か国)首脳会議ではロシアに対する追加制裁も検討された。この日の会話でオバマ大統領はプーチン大統領に対して、ウクライナのポロシェンコ次期大統領を認め協力することを要請した。また、東部の親ロシア派を支援することや国境沿いで武器などの供給をすることをやめるよう求めた。

 一方、ロシアのタス通信は武力行使と軍事行動の即時縮小のために双方が発言したと報じたが、プーチン大統領自身は式典後の記者会見でも内容を明らかにしなかった。

 関係改善に向けて第一歩を踏み出した両者だが、カメラの前で握手をしたり目を合わせたりすることはなく、対立の深さが浮き彫りになった一日でもあった。