「ネイチャー」STAP細胞論文2本を撤回
イギリスの科学雑誌「ネイチャー」は2日、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の論文2本を撤回した。
撤回されたのは小保方氏らが1月に発表した論文で、全ての著者から撤回の申し出があったという。小保方氏らはその理由について、理研の調査委員会が認定した論文の不正の他、掲載写真の誤りなど5点のミスがあったことを挙げている。さらに、「論文の誤りは研究全体の信用性を損なった。STAP細胞の存在に確信を持つことができない」として謝罪した。
一方、論文の共同執筆者であるアメリカ・ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は2日、「論文の信頼性が失われている」との声明を発表したが、STAP細胞の存在そのものについては「理研が証明してくれると信じている」と付け加えた。