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将棋棋士の“直感的判断”理研が仕組み解明

2015年4月21日 6:29
将棋棋士の“直感的判断”理研が仕組み解明

 理化学研究所(理研)の研究チームは、将棋の棋士の脳の動きを調べることで人が何かを直感的に判断する際の仕組みを解明したと発表した。

 理研の田中啓治氏らは、将棋の棋士が次の手を考える際の脳内の血流を測定したところ、人間の直感的な戦略決定は大脳の「帯状皮質」と呼ばれる部分を中心としたネットワークで行われることが新たにわかったという。次の一手で、守る場合の価値は「帯状皮質」の「前側」で、攻める場合の価値は「後ろ側」で別々に考えられ、その両方の情報が前頭葉に伝えられ、守るか、攻めるか、価値が大きい方を戦略として決定するとみられるという。

 研究チームでは、将棋に限らず、色々な専門家が複雑な問題を直感で解決する際の脳の仕組みを解明し、ベテランの技を後輩に伝えるプログラム開発などにつなげたいとしている。

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