代理出産でダウン症児 引き取り拒否で議論
オーストラリアの夫婦が、代理出産で生まれてきた子どもがダウン症であることを理由に引き取りを拒否していたことが明らかになり、国の内外で大きな議論を呼んでいる。
オーストラリアのメディアによると、オーストラリア西部に住む夫婦がタイ人の女性に日本円にして約150万円を支払い、代理出産を依頼した。
タイ人の代理母「報酬はお金のない私には、とても大きいものでした。自分の子どもの学費などに使えると思っていました」
女性は去年12月に男の子と女の子の双子を出産。しかし、男の子がダウン症であることが分かり、依頼主の夫婦は引き取りを拒否し、女の子だけを連れて帰ったという。女性は、「見捨てることができない」として男の子を自分の子どもと共に育てている。
夫婦が住むオーストラリアではアボット首相が会見で、ダウン症の子どもを拒否した夫婦の行為を批判した。
アボット首相「非常に悲しい話だ。代理出産ビジネスの落とし穴を浮き彫りにした」
男の子は先天性の心臓疾患も患っており、治療費をまかなえないタイ人女性の元に世界各国からすでに2000万円近い寄付が集まっている。