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“エボラ”死者千人超 JICA国外退避へ

2014年8月12日 12:20

 エボラ出血熱の死者が1000人を超えた。JICA(=国際協力機構)は、感染が拡大している西アフリカの3か国に派遣している日本人を退避させることを決めた。

 WHO(=世界保健機関)によると、ギニア、リベリア、シエラレオネで新たに52人、エボラ出血熱による死者が確認され、9日時点の死者数は1013人、疑い例を含む感染者数は1848人になった。エボラ出血熱には現在、承認された治療薬はないが、WHOは開発段階の薬の使用を認めるか検討しており、12日に発表する予定。

 こうした中、JICAは「関係者の安全を最優先するため」として、3か国に滞在する日本人スタッフ約20人を退避させることを決めた。すでに周辺国のガーナなどに退避を始めており、今週中に完了させたいとしている。感染症の拡大が原因でスタッフが退避するのは非常に珍しいという。