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エボラ出血熱 未承認薬、WHOが使用容認

2014年8月13日 7:25

 西アフリカでの死者が1000人を超えたエボラ出血熱を抑え込むため、WHO(=世界保健機関)は12日、一定の条件の下で未承認の薬の使用を認める異例の決定を行った。

  WHOの会見(日本時間12日午後9時頃)「現在のエボラ出血熱の流行下では、未承認薬であっても治療と予防に使うのは倫理的に妥当だ」

 エボラ出血熱をめぐっては、現在、安全性などが確認され使用が認められた薬はない。しかしWHOによると、現在アメリカで治療を受けている患者に試験的に使われた「ZMapp」と呼ばれる薬で大きな効果があったほか、複数の抗ウイルス剤はサルへの臨床実験で効果があったという。

 エボラ出血熱による死者は1000人を超え、被害が拡大していることからWHOは12日、これらの薬のほかにも2つの未承認のワクチンについて使用を認める異例の決定を行った。ただ、患者に事前の説明を行い、同意を得ることなどが条件となっている。