黒人少年射殺 米ミズーリ州に非常事態宣言
アメリカで黒人の少年が警察に射殺されたことへの抗議活動が続く中、現場となったミズーリ州の知事が16日、非常事態を宣言した。
今月9日、ミズーリ州セントルイス郊外にあるファーガソンで黒人少年、マイケル・ブラウンさん(18)が警官に射殺されたことをきっかけに、アメリカ各地で抗議活動が続いている。地元警察は15日、ブラウンさんが射殺される直前に商店から葉巻を奪ったとする防犯カメラの映像を公開したが、「問題をすり替えようとしている」などとして反発が高まり抗議活動が再燃、略奪行為など治安も悪化している。
こうした事態を受け、ミズーリ州のニクソン知事は16日、「一部の暴徒のために地域を危険に陥れることはできない」として、ファーガソンに非常事態を宣言し、夜間外出禁止令を出すなど対応に追われている。