スラム街隔離で住民と警官隊衝突 リベリア
西アフリカのリベリアでエボラ出血熱の感染拡大を防ぐため、首都の一部地域が隔離され、20日、怒った住民が警官隊と衝突、4人がケガをした。
AP通信などによると、リベリア政府は、拡大するエボラ出血熱の感染を食い止めるためとして、全土に夜間外出禁止令を出すとともに、首都・モンロビアの一部地域を有刺鉄線で囲み、隔離した。
この地域は5万人が住むスラム街で、20日、これに怒った住民が警官隊に石を投げ、警官隊は威嚇発砲をした。一連の混乱で住民4人がケガをしたという。
隔離された地域では、先週末、感染者が収容されている施設が襲撃され、医薬品やマットレスなどが略奪され治安が悪化しているほか、感染者が逃げ出すなどしている。政府としては、こうした地域を隔離することで、社会不安を収める狙いがあるものとみられる。