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ウクライナ “停戦”の実効性は不透明

2014年9月6日 12:26

 ウクライナ政府と親ロシア派は東部で続いていた戦闘を停止することで合意したが、実際に停戦が守られるかは不透明。

 停戦は日本時間の6日午前0時に発効し、ウクライナのポロシェンコ大統領は軍に戦闘の停止を命じた。停戦協議の出席者によると合意は12項目からなっており、重火器の撤退や人質の交換などが盛り込まれているという。ポロシェンコ大統領は「ヨーロッパ安全保障協力機構に停戦の監視を依頼する」と述べ、東部地域に経済活動やロシア語の使用を含む地方分権を認めることも表明した。

 これまでのところ、大規模な戦闘は起きていないもようだが、停戦は過去にも結ばれたものの破られている。アメリカのオバマ大統領は「過去の経験から親ロシア派が合意に従い、ロシアがウクライナへの侵害をやめるかどうかは疑わしい」と述べた。