アメリカの中央銀行にあたるＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）は２９日、景気テコ入れのための量的緩和を今月で終了することを決定した。一方で、事実上のゼロ金利は相当な期間続けるとしている。

　量的緩和は、国債などを買い入れ、市場に大量の資金を流すことにより景気のテコ入れを狙うもので、２００８年の金融危機以降続いてきた。２９日、ＦＲＢの金融政策を決める会合は、この量的緩和について「景気回復に底力があり、雇用情勢が改善してきている」として、今月で終了することを決定した。

　一方で、金融緩和のもう一つの柱である事実上のゼロ金利は、今後も相当な期間続けるとしている。

　今回の決定を受けて為替市場ではドル買いが進み、円相場は現在１ドル１０８円台で推移している。