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FRB議長「環境改善すれば利上げ年内に」

2015年6月18日 11:05
FRB議長「環境改善すれば利上げ年内に」

 アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長は、経済環境の改善が続けば、6年以上続いている事実上のゼロ金利政策を今年後半に解除するのが適切だという考えを示した。

 アメリカでは2008年から、景気テコ入れのための事実上のゼロ金利政策が続いていて、いつ解除されるかが注目されている。FRBは16日から金融政策を決める会合を開き、ゼロ金利政策の維持を決めた。景気については「緩やかに拡大した」と、前回より上向きの判断を示した。

 会合終了後に会見したイエレン議長は、雇用情勢と物価上昇率が期待通りに改善すれば、年内に利上げに踏み切るのが適切だという考えを示した。

 イエレン議長「最初の利上げは、引き続き今年後半を目指している」

 その上で、利上げのペースは緩やかに行っていく必要があるという考えを示し、景気の腰が折れないよう慎重に対応する姿勢を強調した。