今年度「経済と物価」の見通し 下方修正
日銀は金融政策決定会合で、今年度の経済成長率と物価の見通しを下向きに修正した。
日銀は3か月ごとに見直している最新の「経済と物価」の見通しについて、今年度の実質GDP(=国内総生産)の伸び率を4月に予想した2.0%から1.7%に引き下げた。アジアなど海外経済の減速をうけ、国内の輸出や生産が伸び悩んでいるためとしている。
日銀・黒田総裁「輸出がこの4~6月やや弱めだった。それを反映して生産もやや弱め」
会見した黒田総裁は、輸出が鈍ったことで、内閣府が来月発表する今年4月から6月期のGDP成長率が1月から3月期に比べてかなり低下する可能性があると述べた。
その一方で黒田総裁は、アメリカ経済が回復しているほか、中国経済も7%成長を維持していることから、「日本経済の弱い状況が7月以降も続くとは見ていない」と説明している。
また、今年度の物価上昇率については、4月に予想した0.8%から0.7%に下向きに修正している。