日本とロシアの経済分野での協力について話し合う日露次官級協議が１８日、モスクワで開かれた。日本側は、経済協力で積極的な姿勢を示すことで、プーチン大統領の年内訪日につなげたい考え。

　経済分野の日露次官級協議が開かれるのは１年２か月ぶりで、１８日、モスクワで、長嶺外務審議官がロシア経済発展省のリハチョフ第１次官と約３時間にわたって協議した。この中で、ロシア側がプーチン大統領の年内訪日の条件と位置づけている岸田外相のロシア訪問について話し合われたが、具体的な日程の言及はなかったという。

　一方、協議では、日本企業のロシア進出に向けた投資環境の改善や、極東開発、医療分野などについても意見交換が行われ、日本側は、経済協力で積極的な姿勢を示すことで、プーチン大統領の年内訪日実現や北方領土交渉を前進させたい考え。