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“オバマ大統領への審判”まもなく…

2014年11月4日 18:33

 アメリカの中間選挙は日本時間4日夜、投票が始まる。ワシントンから近野宏明記者が最新情報を報告。

 ワシントンは現在、午前3時だが、投票は2時間後、アメリカ東部の州から順次、始まる。焦点は、与党・民主党が上院の多数派を死守できるかどうかだが、野党・共和党の優勢が伝えられている。

 上院の過半数は「51」だが、アメリカメディアは、共和党が非改選と合わせて47議席を固めたと予測、さらに接戦となっている8つの州のうち5つでやや優勢だと分析している。アメリカ議会上下両院の実権を野党が握ることになれば、オバマ大統領の残りの任期2年の政権運営は極めて厳しくなる。多くの政策が実現不可能になり、上院には、人事の承認という大きな力があるので、閣僚や大使など、外交官の人事承認などが滞るなどの影響も予想され、まさにレームダック化する恐れがある。

 オバマ大統領への支持低下は、一言で言うと、「決められない政治」への国民の不満の表れと言える。オバマ大統領は就任後、さまざまな公約を掲げた。しかし、これまでに実現したのは、「医療保険制度改革」や「イラクからの米軍の撤退」などわずかで、大統領誕生を支えた移民に対する優遇法案も、棚上げされたまま。そして、ここにきて浮上したのが、「イスラム国」や「エボラ出血熱」という国民の命や安全に直結する問題で対策が遅いという国民の不信感だ。

 開票は日本時間の5日朝から始まる。