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太平洋クロマグロ、絶滅危惧種に指定

2014年11月17日 15:56
太平洋クロマグロ、絶滅危惧種に指定

 国際的な自然保護組織であるIUCN(=国際自然保護連合)は17日、絶滅の恐れのある野生生物を掲載した「レッドリスト」の最新版を公表し、太平洋クロマグロを絶滅危惧種に指定した。将来的に、取引の規制につながる可能性もある。

 17日に発表されたリストで、太平洋クロマグロはこれまでの「軽度の懸念」から「絶滅危惧種」に2段階引き上げられた。太平洋クロマグロは「スシや刺し身の材料のため主にアジアで行われている漁業」を背景に、「成魚になる前に捕獲され、繁殖の機会が奪われた」ため、この22年で19~33%減少したと推定されている。また、アメリカウナギも絶滅危惧種に指定された。

 「レッドリスト」に法的拘束力はないが、野生動物の保護を目的とした「ワシントン条約」で国際取引を規制する際に有力な参考資料とされており、将来的に規制につながる可能性もある。