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河野洋平氏、中国ナンバー4と会談

2014年12月20日 2:19
河野洋平氏、中国ナンバー4と会談

 中国・北京を訪問中の河野洋平元衆議院議長は、19日、中国共産党ナンバー4の兪正声氏と会談、中国側は歴史認識問題での日本の態度を注視していく考えを示した。

 会談で中国の最高指導部の1人、兪氏は1993年に河野氏がまとめ、いわゆる従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認め謝罪した「河野談話」に言及し、次のように述べた。

 兪正声常務委員「河野談話と村山談話は、日中友好や日中の重大な問題について態度が鮮明だったため、中国人民に強い印象を残した」

 兪氏は「来年は戦争終結70周年で、日本が歴史問題でどういう態度を取るのか、中国人民は注視している」と述べ、日本側の歴史認識にクギを刺した。

 一方、河野氏は南京事件の追悼式典で、旧日本軍によって多くの市民が殺害されたと非難した習近平国家主席の演説について、「若干、我々の意見と食い違う部分がある」としながらも、「しっかりと受け止めなければならない」などと話したという。