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仏テロ事件 アルカイダ系組織との関係捜査

2015年1月11日 1:47

 フランスで起きた新聞社襲撃など一連のテロ事件で、捜査当局は立てこもりの末に死亡した実行犯とアルカイダ系組織の関係など、事件の背景を調べている。

 新聞社襲撃事件の実行犯の兄弟が立てこもったパリ郊外の現場では、事態の収拾から一夜が明けた10日、治安当局が周辺を警戒していた。

 一方、女性警察官を射殺した容疑者の男が立てこもり、人質4人が死亡したパリ東部の食料品店では、店の看板の文字が外れるなど事件の痕跡が伺える。

 4人の人質が犠牲になった事件の現場には、市民によって多くの花が手向けられている。

 市民「犠牲者に敬意を示し、報道の自由、宗教の自由を守るために献花に来た」

 一連の事件はつながりがあるとみられ、地元紙は、容疑者たちがパリに拠点のあるイスラム原理主義組織でつながっていたと報じている。

 また、新聞社を襲撃した兄弟のうち、弟のシェリフ容疑者は地元テレビ局の取材に、中東のイエメンを拠点に活動する国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ」から指示を受け、犯行に及んだと話していた。

 捜査当局は、アルカイダからの資金供給経路などの解明を進めるとともに、パリ東部の立てこもり事件の実行犯の交際相手で現在逃亡中の女の行方を追っている。