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仏テロ事件 容疑者の女は国外逃亡か

2015年1月11日 7:25

 フランスで起きた新聞社襲撃など一連のテロ事件で、犯行に関与した疑いのある女がシリアに逃亡した可能性があることがわかった。

 AFP通信は10日、女性警察官を殺害しユダヤ系食料品店に立てこもったアメディ・クリバリ容疑者のパートナー、アヤット・ブメディエンヌ容疑者がトルコを経由してシリアに入った可能性があると伝えた。またル・モンド紙は一連の事件の数日前にシリアに向けて出発し9日に予約していた帰りの便に乗らなかったと報じている。

 ブメディエンヌ容疑者は新聞社を襲撃した男の妻と1年間で500回以上電話をしており、自らも女性警察官殺害に関与した疑いが持たれている。捜査当局は一連の事件の関連性や背後関係を解明する上でカギを握るとみて行方を追っている。

 一方、人質4人が殺害されたパリ東部のユダヤ系食料品店の周辺では、地域の住民が集まり犠牲者を悼んだ。

 一連の事件ではジャーナリストや市民など計17人が殺害されており、10日はフランス全土でこうした集会が開かれ、約70万人が参加したという。