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緊縮財政争点…ギリシャ総選挙 投票終了

2015年1月26日 2:27

 ヨーロッパ債務危機の引き金となったギリシャで25日、総選挙の投票が行われた。選挙では、ギリシャがEU(=ヨーロッパ連合)などから支援を受ける条件となっている緊縮財政を続けるかどうかが最大の争点。

 選挙は全国で300の議席を巡って争われるもので、緊縮財政を行ってきた与党・新民主主義党と、これに反対して雇用や賃金の回復を訴える野党・急進左派連合が真っ向から対立する構図になっている。

 投票直前の複数の世論調査では、急進左派連合が支持を伸ばし、サマラス首相率いる新民主主義党を6ポイント前後上回っている。(23日、GPO調べの支持率は、急進左派連合33.4%、新民主主義党26.7%)

 投票は日本時間26日午前2時に締め切られ、朝にも大勢が判明する見込み。緊縮策に反対する政権が発足すれば「身を切る改革」を求めてきたEUとの関係が悪化し、債務危機が再燃するとの恐れが高まっている。