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米予算教書提出 共和党は“増税”反対姿勢

2015年2月3日 10:48

 アメリカのオバマ大統領は2日、予算編成の指針を示す「予算教書」を議会に提出した。富裕層や企業の課税を強めて財源を捻出し、中間層の拡大を目指している。

 2016年度の歳出規模は3兆9990億ドル(約470兆円)に上る。歳出のうち国防総省が要求した基本予算は2年ぶりに大幅増額し、5343億ドルとなっている。対「イスラム国」の作戦費用は53億ドルで、前年度実績を2億ドル上回る。また、富裕層の増税や企業が海外で蓄積した利益への課税を強める一方で、2年制大学の無償化や子育て世帯の税控除拡大などで中間層への支援を強めている。

 オバマ大統領「私がきょう議会に提出した予算は、賢明な歳出削減と税制改革で完全に実現可能だ」

 しかし、議会の多数を占める共和党は富裕層の増税などには反対の姿勢で、予算教書の通りに編成される見通しは極めて低いとみられる。