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ウクライナ情勢 外交努力続ける~米独首脳

2015年2月10日 6:43

 政府軍と親ロシア派の戦闘が続くウクライナ情勢を巡り、アメリカのオバマ大統領とドイツのメルケル首相が9日、アメリカ・ワシントンで会談し、和平に向けてギリギリの外交努力を続ける姿勢を示した。

 両首脳は「親ロシア派を支援するロシアの行動は停戦合意違反であり、このままではロシアへの制裁は更に強まる」と警告した。その上で、11日に開催を目指すウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4か国首脳会談を念頭に「外交的解決を望む」と強調、オバマ大統領はアメリカによるウクライナへの武器支援についてなお慎重に検討する姿勢を示した。

 オバマ大統領「武器提供の可能性は検討されている選択肢の一つだが、まだ私は決定はしていない」

 これに先立ち、EU(=ヨーロッパ連合)は9日、ベルギーのブリュッセルで外相会議を開き、ロシアへの追加制裁について発効を16日まで延期することで合意した。EU外相会議では、先月、ロシアの個人や団体に対する制裁を拡大する方針で一致していたが、EUのモゲリーニ上級代表は「4か国の首脳会談の結論を待つ」としている。