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ウクライナ東部 停戦合意後も戦闘続く

2015年2月14日 7:23

 ウクライナ東部ではウクライナやロシアなど4か国の首脳による停戦合意がまとまった後も政府軍と親ロシア派との間で戦闘が続き、少なくとも18人が死亡している。

 ウクライナ政府によると、12日に停戦合意がまとまった後も東部の交通の要所デバリツェボなどで親ロシア派との戦闘が続き、ウクライナ軍の兵士11人が死亡したという。一方、親ロシア派はウクライナ軍の砲撃によりドネツクなどで子どもを含む住民7人が死亡したと主張。「ウクライナ側は停戦合意を履行する意思を見せていない」と批判している。双方が15日の停戦発効まで、支配地域の拡大を図っているとみられる。

 こうした中、ウクライナのポロシェンコ大統領は軍の兵士らを前に、「ミンスクで調印された和平合意が厳格に履行されるという強固な確信を誰も持っていない」話し、合意内容が確実に履行される保証はないとの認識を示している。

 ロシア大統領府の報道官によると、今回合意文書をまとめた4か国の首脳は、停戦合意の履行状況を確認するため、停戦発効後に電話で再び協議する予定だという。