過激派組織「イスラム国」がイラクの博物館で石像を破壊する映像を公開したことを受けて、ユネスコ（＝国連教育科学文化機関）は２７日、国際刑事裁判所に調査を依頼した。

　ユネスコは２７日、「イスラム国」による文化遺産の破壊について、国際刑事裁判所に調査を依頼したことを明らかにした。ボコバ事務局長は「イスラム国は石像を破壊することで人々に恐怖を植え付け洗脳している」と批判している。

　一方、国連の安全保障理事会は２７日、文化遺産の破壊を非難する報道声明を発表した。その中で「イスラム国」が略奪した文化遺産を資金源にしていると指摘し、そうした資金で少数部族を拉致したり一般市民を標的にした攻撃を続けたりしているとして、イスラム国は壊滅されるべきだと強調した。