12年ぶりにイラク国立博物館再開
2003年のイラク戦争時の混乱で多くの収蔵品が略奪された国立博物館が先月28日、12年ぶりに再開した。
イラクの首都・バグダッドにある国立博物館では、再開を記念する式典がアバディ首相も出席して開かれた。国立博物館は、2003年のイラク戦争時の混乱の中で、多くの収蔵品が略奪された。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、再開に当たって回収できたのは1万5000点のうち約3分の1だという。
アバディ首相は、過激派組織「イスラム国」が先月、モスルの博物館で収蔵品を破壊する映像を公開したことに触れ、「すべての文化財は、国際社会と協力して取り戻す」と強調した。