×

イラク軍、北部の主要都市奪還へ地上戦開始

2015年3月3日 11:43

 イラク軍は2日、過激派組織「イスラム国」が制圧するイラク北部の主要都市ティクリートで本格的な地上戦を開始した。これまでに郊外の一部を奪還したとの情報もある。

 BBC放送などによると、イラク軍は約3万人の規模で、イスラム教シーア派の民兵なども加わっているという。AP通信などによると、イラク軍は、まだティクリート市内には侵攻していないが、郊外の一部を奪還し「イスラム国」の戦闘員60人が死亡、政府側にも16人の死者が出たという。

 この作戦について、アメリカ国防総省は2日、空爆などの支援は行っていないとしている。イラク軍やアメリカは近く「イスラム国」の拠点都市モスルの奪還作戦を始めるものとみられるが、ティクリート奪還作戦はそれに向けた試金石となる。