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黒人青年射殺事件、司法省が警官の訴追断念

2015年3月5日 17:37

 去年8月に起きたアメリカ・ミズーリ州の黒人青年射殺事件で、アメリカ司法省は4日、発砲した白人警察官について黒人差別をしたとしての訴追は見送ることを決めた。

 ミズーリ州・ファーガソンで去年8月、18歳のマイケルブラウンさんが射殺された事件をめぐっては、去年11月に大陪審が白人警察官を殺人の罪で訴追しないと決めたことを受け、抗議デモが全米に拡大した。司法省は人種差別を禁じた公民権法に基づく訴追を検討していたが、警察官の行為に黒人差別の意図があったとは言えないとして、4日、訴追しないことを発表した。

 一方、司法省は地元警察による過去3年間の逮捕者の9割以上が黒人で、警察官による暴力があった事案の9割は黒人が対象だったとの調査結果をまとめた。その上で、日常的に差別意識に基づいた捜査が行われていたと指摘した。