米司法省 中国人6人を産業スパイ罪で起訴
アメリカ司法省は19日、アメリカ企業から通信機器に関する特殊な技術を盗み出したとして、中国の天津大学の教授3人を含む中国人6人を「産業スパイ」の罪で起訴した。
起訴状によると、6人は2006年以降、アメリカの企業2社から携帯電話などの通信機器に利用される特殊な技術を盗み出したとして、いわゆる「産業スパイ」の罪に問われている。うち2人はこの企業の元従業員で、2009年にそれぞれの企業を退社した後、天津大学の教授に就任した。また、天津大学は盗み出したとされる技術で製品を作る会社を設立、製品には軍事用のものもあるという。
国務省は19日、「深刻に受け止めている」とした上で、「アメリカは企業秘密や情報が盗まれないよう責任を果たす」と述べ、今後も取り締まりを続けていく考えを示した。