米国務省 ヒラリー前長官のメールを公開
アメリカ国務省は22日、在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていたヒラリー・クリントン前長官から提出された、メールの公開を始めた。
クリントン前長官が私用のアドレスを公務に使っていた問題について、野党・共和党は機密の漏えいも懸念されるなどと批判してきた。これに対しクリントン前長官は問題はないとして、当時のメール約3万通を国務省に提出した上で、公開を求めていた。
今回、公開されたのはこのうち296通。野党・共和党は、メールアドレス問題のほか、2012年にリビアのベンガジでアメリカ領事館が襲撃され大使らが死亡した事件について、対応にあたったクリントン前長官の責任を追及している。
この事件に関連するメールの中には、今回の公開当日に機密扱いとなり文面の一部が塗りつぶされたものもあり、共和党は来年の大統領選挙をにらみクリントン前長官への批判をさらに強めるとみられる。