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王毅外相、歴史認識でけん制 日中外相会談

2015年3月22日 1:17

 21日、韓国・ソウルで行われた日本、中国、韓国の3か国による外相会談に先立って行われた日中外相会談で、中国の王毅外相は、歴史認識の問題で日本の姿勢を注目しているとけん制した。

 会談で両外相は、冷え込んでいた関係が改善に向かっているとの認識で一致し、政治・経済・文化などの分野で交流を深めていくべき、との考えを共有した。

 一方で、王毅外相は「今年は戦後70年という双方にとって敏感な年であり、日本がどのような態度で歴史に向き合うかが注目されている」と述べた。この夏、安倍首相が談話を出すことを念頭に日本をけん制したもの。

 これに対し、岸田外相は、「安倍首相は、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいく」と応じた。

 1時間ほどの会談のうち半分は、歴史認識の問題に割かれたということで、この問題をめぐる溝の深さが改めて浮き彫りとなった。