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独旅客機墜落 ブラックボックスを回収

2015年3月25日 7:49

 フランス南東部の山岳地帯で24日、乗客・乗員150人を乗せたドイツの旅客機が墜落した。乗客名簿には日本人らしき2人の名前が含まれていて、大使館などが確認を急いでいる。小島康裕記者がセーヌレザルプから中継する。

 墜落現場は、捜索活動の拠点となっている体育館から北東へ10キロ離れた山の中。この日の捜索はすでに終了したということで、救助車両が引き揚げてくる様子も見受けられた。

 墜落現場の空撮映像からは、山の斜面に機体の残骸のような物や捜索隊員とみられる人の姿も確認できる。事故機には乗客・乗員150人が乗っていたが、スペイン・バルセロナの日本総領事館によると、搭乗者名簿の中に日本人とみられる2人の名前が含まれていることがわかった。現在、実際に乗っていたかどうか確認を急いでいる。

 墜落の原因はまだわかっていないが、運航会社のジャーマンウィングスは日本時間24日夜にドイツ・ケルンで行った会見で、事故機は通常の飛行高度約1万1000メートルに達した1分後から8分にわたって急降下を続け、高度約2000メートルで消息を絶ったと説明している。

 ジャーマンウィングス社「緊急事態の連絡があったかは現時点ではハッキリしたことは言えない。なぜ機体が管制との連絡なしに降下を始めたのかもわからない」

 また、取材に応じたフランス内務省の広報官は、事故機が異常な飛行をしていたため管制から警告を発したことを明らかにした。カズヌーブ内相によると、飛行の経緯などを記録したブラックボックスをすでに回収したということで、専門家による分析が行われる。

 アメリカのホワイトハウスは、現段階ではテロの兆候はないとしているが、現場は険しい山の中で、捜索や原因究明には時間がかかる可能性がある。