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副操縦士、意識を失った様子なし~仏当局

2015年3月26日 22:50

 フランス南東部の山岳地帯でドイツのジャーマンウィングス機が墜落した事故で、フランスの検察当局は副操縦士が機体を意図的に墜落させたという分析を明らかにした。

 フランスの検察当局は日本時間26日午後8時半すぎから会見し、墜落現場から回収したボイスレコーダーを解析した結果を発表した。機長と28歳の副操縦士は最初の20分は普通に会話していたが、機長がいったんコックピットを出た後、1人になった副操縦士は機体を降下させる操作を意図的に行った。

 その後、機長はコクピットに戻ろうとしたが、副操縦士は返事をせず、ドアを開けなかった。管制からの指示にも応答しなかったが、息づかいは聞こえ、意識を失った様子はなかったという。その後のボイスレコーダーにはコックピットのドアを無理やり開けようとする音や地面に近づいたことを示す警告音が収められ、墜落したという。

 こうしたことから検察当局は、副操縦士が「飛行機を破壊する意図があったと分析できる」と述べた。副操縦士はドイツ国籍のアンドレアス・ルビッツ氏(28)で、検察は「これまでのところ、テロであったことを示す証拠はない」としている。