×

副操縦士が意図的に墜落~仏検察当局

2015年3月27日 6:35

 フランス南東部で起きたドイツのジャーマンウィングス機墜落で、フランスの検察当局は副操縦士が機体を意図的に墜落させたという分析を明らかにした。

 フランスの検察当局は、墜落現場から回収したボイスレコーダーを解析した結果を発表した。機長とアンドレアス・ルビッツ副操縦士(28)は、最初の20分は普通に会話していたが、機長がいったんコックピットを出た後、1人になったルビッツ副操縦士は機体を降下させる操作を意図的に行った。その後、機長はコックピットに戻ろうとしたが、ルビッツ副操縦士は返事をせず、ドアを開けなかった。

 ルビッツ副操縦士の息づかいは聞こえ、パニックに陥っている様子もなかったという。ルビッツ副操縦士は、管制からの指示や地面に近づいたことを示す警告音にも反応しなかった。こうしたことから検察は、ルビッツ副操縦士が機体を意図的に墜落させたと分析した。

 検察「副操縦士は意図的にドアを開けるのを拒んだ」「(副操縦士は)意図的に飛行機を破壊する意図があったといえる」

 検察は「これまでのところ、テロだったことを示す証拠はない」としている。