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EU航空安全局“操縦室に複数乗員”勧告へ

2015年3月28日 8:39

 フランス南東部で起きたドイツの旅客機墜落で、ドイツの検察当局は27日、副操縦士が墜落当日に仕事をできる状態ではないとの診断書を受け取っていながら破棄していたことを明らかにした。航空各社は安全対策を急いでいる。

 ドイツの検察当局によると、西部のモンタバウアーにあるアンドレアス・ルビッツ副操縦士の自宅などを捜索したところ、複数の診断書が見つかったという。

 検察「(副操縦士に)病気があり、医師の診察を受けていたことを示す書類が押収された」

 見つかった書類の中には、副操縦士が墜落当日、勤務できる健康状態ではなかったことを示す診断書もあったが、破り捨てられた状態だったという。検察は具体的な病名を明らかにしていないが、副操縦士が会社側に病気を隠して乗務していたとみられると指摘している。室内から宗教的背景を示すものは見つかっていないという。

 こうした中、EUの航空安全機関は27日、飛行中は複数の乗務員が常に操縦室にいるよう一時的な勧告を出すことを決めた。航空会社も相次いでこうした措置を打ち出しており、今後広がる可能性がある。

 一方、墜落現場の捜索隊のスポークスマンは27日、前日までに400から600の遺体の一部を回収したことを明らかにした。その全てからDNAを採取し、現場近くに設置した専用の施設で鑑定を行っているという。

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