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北「政府間の対話できない」家宅捜索に反発

2015年4月2日 22:31

 北朝鮮は、朝鮮総連トップの自宅が家宅捜索を受けたことなどに反発し、「このような状態では、日本との政府間対話はできない」と通告した。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮は、拉致被害者を含む全ての日本人についての調査を「誠実に履行している」と主張した。にもかかわらず、日本が国連の場で北朝鮮の人権問題を取り上げ、「信頼を損なった」と非難。マツタケの不正輸入事件にからみ、朝鮮総連・許宗萬議長の自宅が家宅捜索を受けたことを「前代未聞の国家主権の侵害」だと猛反発した。

 北朝鮮は日本政府に謝罪を要求し、「このような状態では、政府間の対話はできない」と外交ルートを通じて通告したという。北朝鮮は、政府が先月31日、独自の制裁を延長したことにも反発していて、調査結果の報告がさらに遅れることが懸念される。