フランスのテレビ局が８日、過激派組織「イスラム国」を名乗る組織にサイバー攻撃を受け、翌日にかけて放送ができなくなったことが分かった。

　フランスの公共放送「ＴＶサンクモンド」によると、８日夜、「イスラム国」を名乗る何者かにサイバー攻撃を受け、翌朝までの７時間にわたり、画面が黒くなる状態が続いたほか、その後も一部の番組が放送出来なくなった。

　また、フェイスブックのページには、フランス軍兵士のものとみられる身分証明書の画像が掲載され、「イスラム国から手を引け」など、政府を批判するメッセージも掲載されたという。

　ＴＶサンクモンド幹部　イブ・ビゴ氏「狙いを定めた強力な攻撃で、我が社の放送システム全体が一気に襲われました」

　事態を受けて内務相らがパリの本社を訪問、捜査態勢を強化して対処する考えを示した。