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李克強首相 戦後70年談話念頭に“くぎ”

2015年4月14日 21:33

 中国を訪問している河野洋平元衆議院議長は14日午後、中国の李克強首相と会談し、李首相は、戦後70年の今年に安倍首相が発表する談話を念頭にくぎを刺した。

 河野洋平元衆議院議長が会長を務める日本国際貿易促進協会の訪中団は14日午後、北京の人民大会堂で、中国でナンバー2の李克強首相と会談した。李首相が就任後、日本の訪中団と単独で会談するのは初めて。

 会談で李首相は、河野氏が官房長官時代にいわゆる従軍慰安婦問題をめぐっておわびと反省を示した「河野談話」を評価した。

 中国・李克強首相「当時、河野談話を発表され、政治家としての歴史問題に対する勇気と責任感を示しました」

 李首相はさらに、「河野談話は村山談話とともに、日本政府が正しく歴史を認識する基本的な原則的精神だ」と述べた。安倍首相が今年発表する戦後70年の談話を念頭にくぎを刺したものとみられる。

 また、中国が主導するAIIB(=アジアインフラ投資銀行)について李首相は、「AIIBは開放的で、あとから参加した国も発言権が得られないということではない」と述べ、日本の参加を歓迎する姿勢を見せた。