TPP交渉“大統領に一任”法案提出 米
アメリカの連邦議会で16日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉妥結に不可欠とされる、オバマ大統領に交渉の権限を一任する法案が提出された。
これは、いわゆるTPA法案とよばれるもので、成立すれば、オバマ大統領が各国と合意したTPPの通商交渉の内容について、議会は修正を求めることができなくなる。日本などTPP交渉参加国は、交渉が妥結しても議会が交渉内容の変更を求めるのではないかとの懸念があり、この法案が成立するかどうかが交渉妥結に向けた試金石として注視されている。
法案の提出を受け、オバマ大統領は「さらに多くの新たな市場を開拓する機会となる」と歓迎した。ただ議員の間にはTPP交渉そのものに反対する声も依然根強いため、法案成立までの道のりはまだ見通せない。