中国の国家機密を漏らした罪に問われた著名な改革派の女性ジャーナリストに対し、北京市の裁判所は懲役７年の実刑判決を言い渡した。

　中国の改革派女性ジャーナリスト・高瑜氏（７１）は、国家機密を海外のニュースサイトに提供したとして、国家機密を漏らした罪に問われていた。北京市の裁判所は１７日、その罪を認定し、高氏に懲役７年と、政治権利剥奪１年の判決を言い渡した。

　高氏は去年４月、中国共産党が思想引き締めのために出した内部通達の文書の内容を、海外のニュースサイトに提供したとして拘束された。

　弁護士によると、当初は容疑を認めていたが、裁判では「一緒に拘束された息子を守るため、当局に迫られ認めてしまった」として、無罪を主張していた。

　習近平指導部は、改革派知識人らを次々と拘束し、言論の締め付けを強めている。