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中国けん制か 南沙諸島視察を公開 比

2015年5月12日 7:32

 フィリピンと中国などが領有権を主張する南シナ海の南沙諸島で、フィリピン軍の幹部が島のひとつを視察し、報道陣に公開した。

 フィリピン軍のカタパン参謀総長は11日、本土から約400キロ離れた南沙諸島のパグアサ島を視察した。パグアサ島は中国なども領有権を主張しているが、フィリピンは学校などを整備し建設作業員など一般の人も生活している。一方で、パグアサ島から約20キロのスビ礁では、中国が埋め立て工事を進める様子も目視で確認できる。また、フィリピン軍は12日、南シナ海のフィリピン西方海域で日本の自衛隊と共同で通信訓練などを行う予定。

 フィリピンは視察の公開や諸外国との協力関係を示して、実効支配を拡大する中国をけん制する狙いがあるとみられる。