南沙諸島で中国は…米軍の偵察映像が初公開
アメリカの国防総省は21日、中国が岩礁などの埋め立てを急速に進める南シナ海の上空で、アメリカ海軍が偵察を行う映像を初めて公開した。
中国が周辺国と島の領有権を争っている南沙諸島の上空で20日、撮影された映像には、アメリカ海軍の哨戒機が中国が岩礁を埋め立てて作った人工の島を偵察する様子などが映っている。また、中国海軍から無線で、「我々の軍事空域に接近している。速やかに退去せよ」と警告を受け、アメリカ側が「ここは中国の領海の外で、国際法に基づいて行動している」と応じる音声も公開された。
一方、アメリカ軍による偵察活動について、国防総省のウォレン報道部長は21日、国際法上の領海にあたる島から12カイリ(約22キロ)以内に米軍機を飛ばす可能性について、時期は未定としながらも「次のステップになる」と述べ、中国側へのけん制を強めている。