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米脱線事故 制限速度の2倍以上で走行

2015年5月14日 6:52

 アメリカの東部・フィラデルフィアで12日、旅客列車が脱線・横転した事故で、アメリカの国家運輸安全委員会はNNNの取材に対し、列車が事故直前に制限の倍以上の速度で走っていたことを明らかにした。フィラデルフィアの事故現場から木村真二郎記者が中継。

 事故があった時間帯の線路脇の監視カメラの映像には、列車が通過した後、突然、画面全体に火花のような光が走る様子が映っている。これは列車が脱線、横転した瞬間とみられる。

 事故原因の調査が続く中、NTSB(=国家運輸安全委員会)はNNNの取材に対し、列車が脱線する直前に制限速度の倍以上となる時速160キロ以上で走っていたことを明らかにした。列車の運行データの記録装置を解析した結果、わかったという。スピードの出し過ぎが事故の原因である可能性がある。

 乗客「車両が揺れた後、回転した」「脱線してから転がった。外に出ると、血を流したり叫んでいる人たちがいた」

 この事故では死者が7人となり、けが人は200人以上に上っている。これまでに日本人が事故に巻き込まれたとの情報はない。

 この路線は、首都・ワシントンやニューヨークなどの都市を結び、アメリカの鉄道網でも最大の乗客数を誇る。大動脈が遮断されたことによる混乱も今後、大きくなる可能性がある。

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